マカオ”最後”の衛星カジノ「ランドマークカジノ」が営業終了

 マカオ政府とカジノ経営コンセッションを結ぶ6陣営の一角、SJMリゾーツ社に属する衛星カジノ施設のひとつで、マカオ半島新口岸地区のニューオリエントランドマークホテル内に入る「ランドマークカジノ(置地娛樂場/Landmark Casino」が(2025年)12月30日午後11時59分をもって営業を終了した。

 マカオ政府博彩監察協調局(DICJ、カジノ規制機関)は12月31日、同カジノ施設のクローズ作業が同日の朝までに無事完了したと発表。

ランドマークカジノのエントランス閉鎖作業の様子=2025年12月31日(写真:DICJ)

 同カジノ施設では、12月30日午後11時59分をもって正式に営業を終了した直後からDICJがゲーミングテーブルの稼働停止手続きに着手するとともに、積極的に各関連部門間と協調を行いながら、退去を含む諸手続きを整然と進めたとのこと。

 また、政府労工事務局の職員がクローズ作業中の現場に入り、従業員の質問に応じたり、事後フォローアップのためのホットラインに関する情報提供を行ったほか、治安警察局及び司法警察局の警察官が場内及び周辺で秩序維持の任にあたり、クロージング作業全体は円滑かつ秩序良く進んだとした。

営業終了後のランドマークカジノにおけるゲーミングテーブルの運用停止手続きの様子=2025年12月31日(写真:DICJ)

 衛星カジノとは、マカオ政府とカジノ経営コンセッションを結ぶ事業者の所有ではない物件内(主にマカオ半島新口岸地区の中小規模のホテル内)にあり、フランチャイズのような契約形態で運営されるカジノ施設を指す。

 2023年1月1日に施行された改正娯楽場幸運博彩経営法律制度(通称「新カジノ法」)の規定により、カジノ施設はコンセッション事業者の所有する物件内に設置することが必須となったが、従来の形態で衛星カジノを運営できる過渡期が3年間(2025年12月31日まで)設けられ、以降に継続する場合は管理会社方式を採用し、衛星カジノオーナーは管理会社としてコンセッション事業者から施設の清掃や警備等に関する管理費のみを受け取れるが、カジノ運営に一切関与できず、いかなる方式でのレベニューシェアやコミッションの受け取りもできないとされた。2022年にかけて法改正手続きが進む中、もともと約20軒あった衛星カジノのうち一部が相次ぎクローズ。2025年6月初旬、政府がこの時点で営業中だった衛星カジノ全11軒とスロット専門カジノ「モカクラブ」6店のうち3店が同年末までにクローズとなることを明らかにした。

 衛星カジノについては、SJMリゾーツ社が「ルアークマカオカジノ(澳門凱旋門娛樂場/Casino L’Arc Macau)」を含むホテル物件を買収することで直営化に転換し、カジノ施設を存続することが決まり、12月30日午前に直営施設として再スタートを切ったばかり。他の衛星カジノは2025年下半期にかけて相次いで営業を終了しており、ランドマークカジノが最後の1軒だった。ランドマークカジノの営業終了により、およそ半世紀にわたってマカオのカジノ業界に存在した衛星カジノは完全に姿を消した。モカクラブについては、2026年1月1日から新たに管理会社方式で運営されることが発表済み。

 なお、営業を終了した衛星カジノ施設にに割り当てられていたゲーミング(カジノ)テーブルとマシンについては、それぞれ運営会社が傘下の別施設に再配置して稼働を継続するとアナウンスされている。

営業終了後のランドマークカジノにおけるゲーミングテーブルの運用停止手続きの様子=2025年12月31日(写真:DICJ)

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