マカオ税関が運び屋による密輸事案を直近1週間で10件摘発…未成年の学生関与のケースも

 澳門海關(マカオ税関)は2月8日、マカオ警察総局による指揮の下、各種違法・犯罪行為の抑止と取り締まりを通じ、マカオの良好な治安環境の維持を図ることを目的とした「冬の防犯運動2026」の展開に伴い、IT技術を活用するなど水際における密輸品の出入りに対する取り締まりを厳格化して臨む中、直近1週間(1月30日〜2月5日)に横琴、關閘、港珠澳大橋マカオ側の各イミグレーション内にある税関検査場において、「水客」と呼ばれる違法な越境”運び屋”による密輸事案を10件摘発したと発表。

 発見に至った密輸品の内訳は、未検疫食材90.6キログラム、中古スマートフォン74台、中古バッテリー311個、赤ワイン20本、白ワイン4本、粒銀とみられる貴金属2.01キログラム、蘭の花48株で、中古スマートフォン、中古バッテリー、粒銀が密輸出、その他は密輸入事案だったとのこと。

マカオ税関が摘発した越境自家用車を使った未検疫食材の密輸入事案(写真:澳門海關)

 密輸入事案は、密輸入事案は上述の3つのイミグレーションで早期警戒アラートをきっかけに検査対象とした越境自家用車4台の車内から発見されたもので(いずれも運転者はマカオ居民)、その他は關閘イミグレーションの税関検査場を徒歩で通過する際の疑わしい形跡から検査対象として呼び止めた人物(マカオ居民5人、中国本土居民1人)の着衣の下や携行していたバッグの中に隠していたものを発見に至ったという。

 上述の10件の密輸事案に関与した10人の年齢は16〜68歳で、全員を対外貿易法違反で起訴し、ワシントン条約違反に絡む2人(蘭の花の密輸入)については、法律の規定に則り、管轄部門である経済・科技発展局に処理を引き継いだとした。また、未成年の学生が密輸出に関与したケースがあり、教育当局がフォローアップを行うとした。

マカオ税関が摘発した越境自家用車を使った蘭の花の密輸入事案(写真:澳門海關)

 2023年初頭のウィズコロナ転換による水際措置の緩和に伴い、マカオと中国本土、香港との相互往来が容易になって以降、いわゆる運び屋が絡む密輸事案が摘発されるケースが増えており、物品を着衣の下に隠すなどの手口や越境自家用車の悪用が目立つほか、未成年者が関与するケースもしばしば報告されている。

 税関では、市民に対して出入境における携行品の出入りに関する法令を遵守し、報酬を目当てに運び屋行為へ従事しないよう重ねて呼びかけを行うとともに、今後も水際における「隠す」、「偽装する」といった手段による密輸に対する各種取り締まり強化体制を維持して臨む考えを示した。

マカオ税関が摘発した中古バッテリーの密輸出事案(写真:澳門海關)

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