売春斡旋と麻薬密売を同時に行っていたグループを検挙—マカオ

マカオ治安警察局は9月17日、中国本土で印刷したピンクビラをマカオへ持ち込んで路上へばらまく形で客を集め、ホテル客室での性行為を斡旋していたグループのメンバーのうち2名を關閘ボーダーゲート付近で逮捕したと発表。その後、同グループの構成員の男子1名、売春行為を行った女子2名についても逮捕された。容疑者はいずれも中国本土出身者。

9月18日付地元有力紙「澳門日報」が報じた。同グループに対する検挙活動中、警察当局は約1万8千枚のピンクビラと少量の麻薬を押収するとともに、主犯格の行方を追っている。このグループは、これまで約半年の間、売春の斡旋と麻薬の密売を同時に行っていたという。事件は匿名による警察への情報提供を元に捜査が進められたとのこと。

警察の調べによると、同グループは中国本土で印刷したピンクビラをマカオへ持ち込んだ後、マカオ半島のカジノホテルが建ち並ぶ中心街にあたる新口岸地区で路上等にばらまく形で客集めを行っていたもの。売春行為で逮捕された女はいずれも20代で、インターネットを通じて採用したという。女はマカオ到着後に新口岸地区にある高美士街のマンションの部屋で待機し、管理役から連絡を受けた後、客のいるホテル客室へ向かって性的サービスを提供していた。また、女は客に対して麻薬の販売も行っていたという。

ピンクビラの輸送とばらまきを担当した男は1日あたり400香港ドル(日本円換算:約5,600円)の報酬を得ていたという。また、性的サービスを行っていた女性は1回あたり1,000〜3,000香港ドル(約14,000〜42,000円)を客から受け取り、このうち本人の取り分は400〜1,000香港ドル(約5,600〜14,000円)だったという。

これとは別に、9月15日午後9時頃、通報を元に治安警察局が新口岸北京街のホテルに駆けつけたところ、性的サービスを行っていた4名の中国本土出身女子と1名の男性客を4つの客室で相次いで発見。取り調べによると、風俗サイトによるサービスの斡旋で、客と女をホテル客室で引き合わせていたもの。女は客から1回あたり700〜800香港ドル(約9,800〜11,000円)を受け取り、このうち3分の2を「上納」していたという。警察では管理役の行方を追っている。

市民へ違法行為の通報を呼びかけるポスター(写真:治安警察局)

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