マカオの3月カジノ売上「4割減」の3224億円=10ヶ月連続前年割れ、低迷長期化

マカオ政府博彩監察協調局は4月1日、今年(2015年)3月のマカオの月次カジノ売上について、前年同月比39.4%減の214.87億パタカ(日本円換算:約3224億円)だったとする最新統計を発表した。月次カジノ売上の前年割れは昨年6月以降10ヶ月連続。

なお、金額ベースでは前月の195.42億パタカ(約2933億円)から1割程度の回復となった。

今年1〜3月の累計カジノ売上は647.77億パタカ(約9721億円)で、前年同期比36.6%減。

マカオのカジノ売上の大半を稼ぎ出すのがVIPカジノ部門だが、中国本土の反汚職キャンペーンの拡大やマカオ当局によるカジノ周辺の規制強化などを理由に、VIPカジノの主要顧客基盤である中国本土富裕層の中で、中国の一部にあたるマカオへの渡航意欲が減退しているとされる。

現在、マカオにはおよそ30のカジノ施設がある。昨年の年間カジノ売上は前年比2.6%減の3515.21億パタカ(約5兆2754億円)で、2002年のカジノライセンスの対外開放以降初めてマイナスを記録した。

カジノ施設が建ち並ぶマカオ半島新口岸エリアの町並み(資料)—本紙撮影

カジノ施設が建ち並ぶマカオ半島新口岸エリアの町並み(資料)—本紙撮影

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