マカオ、年初来累計の出入境人数が1億人突破…前年より18日早く、過去最速更新

 マカオ治安警察局は6月7日、同日午後2時にマカオの(2025年)年初来累計の出入境人数が延べ(以下同)1億人を突破したと発表。

 1億人突破のタイミングは過去最速だった前年より18日早く、今年これまでの単日平均出入境者人は約63.3万人で、前年同時期から10.8%増とのこと。

 上述の1億人のうち、インバウンド旅客が占める割合は33.9%の3395.2万人。入境インバウンド旅客数に限ると1699.7万人で、内訳は中国本土からが72.1%、香港からが18.6%、台湾からが2.3%、その他からが7%という。

 このほか、イミグレーション施設別では、關閘イミグレーションの出入境人数が5月30日に5000万人を突破したほか、横琴イミグレーションと港珠澳大橋マカオ側イミグレーションでもそれぞれ5月7日、9日に相次いで1000万人を突破し、いずれも前年を上回るペースだった。

 同局では、「自由行」と呼ばれる中国本土からの個人観光旅行スキーム(Individual Visit Scheme=IVS)について、年初からマカオと隣接する広東省珠海市の住民(珠海市戸籍者)は週1回マカオ渡航が可能となる「一周一行」簽註(=ビザに相当)、珠海市の横琴粵澳深度合作区の住民(戸籍者及び居住証保有者)に限っては渡航回数に制限のない(マルチ)「一簽多行」簽註の申請が可能になり、また2023年からスタートした「澳車北上」(マカオ登録の自家用車が簡易な手続きで広東省へ乗り入れできる措置)など中国中央によるマカオに有利な政策により、マカオの各イミグレーション施設の人流が高位を維持している状況とした。

マカオ半島北部に位置する広東省珠海市との主要な陸路の玄関口「關閘イミグレーション」(資料)=2024年10月本紙撮影

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