香港・マカオ警察当局の協力でコカイン密売事案摘発…2人逮捕

 マカオ司法警察局は6月6日、香港警察当局と合同でマカオにおけるコカイン密売事案1件の摘発に成功したと発表。

 同局によれば、事前に香港警察当局から香港居民の男1人が違法薬物をマカオへ密輸しているとの情報提供があり、この男が6月5日夜に港珠澳大橋を経由してマカオへ入境したことを確認したため、すぐに配備を敷き、男がマカオ半島新口岸地区のホテル内で買い手とみられる中国本土居民の男1人と接触したことから、摘発を実施したという。

 摘発時、中国本土居民の男はコカイン合計約3.9グラム、末端価格にして約8000パタカ(日本円換算:約14万円)相当の入った小袋10点を床に捨てたが、警察官がこれを発見。また、密売人と買い手の両人の所持品の中から6万香港ドル(約111万円)の現金と携帯電話2台を押収したとのこと。

 密売人の男のコカインに対する尿検査の結果は陽性で、上役の指示を受けてマカオへコカインを持ち込み、買い手の男に売る予定だったこと、成功報酬は3000香港ドル(約5.5万円)だったなどと供述。買い手の男については、尿検査結果は陰性だったが、捜査で得られた情報から転売目的で購入だったとの見方を示した。

 同局では、上述の2人を不法麻薬・向精神薬密売罪で検察院送致するとともに、コカインの入手経路や他に関与した人物の行方を追っているとした。

 同局は、今回は香港警察当局との協力により違法薬物の一般市中への流入を阻止できたケースにあたり、今後も近隣地区の警察当局と協力関係を強化しながら、全力で越境違法薬物密売事案に対処し、社会治安と居民の安全確保に努めるという。

警察が公開した証拠品(写真:マカオ司法警察局)

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