マカオ・レジェンドパレスカジノのクローズ手続き完了…カーザレアルカジノも21日に営業終了へ…衛星カジノ早じまい相次ぐ

 マカオ政府とカジノ経営コンセッションを結ぶ6陣営の一角、SJMリゾーツ社系の衛星カジノ施設のひとつで、マカオ半島新口岸地区に位置するマカオフィッシャーマンズワーフのレジェンドパレスホテルに併設する「レジェンドパレスカジノ」が(2025年)11月12日午後11時59分をもって営業を終了した。

 マカオ政府博彩監察協調局(DICJ、カジノ規制機関)は11月13日、レジェンドパレスカジノのクローズ作業が同日の朝までに滞りなく完了したと発表。

 レジェンドパレスカジノでは、11月12日午後11時59分をもって正式に営業を終了した後、DICJによるゲーミングテーブルの稼働停止手続きのほか、積極的に各関連部門間の協調し、退去を含む関連事項の対応などが整然と進められたとのこと。

 また、政府労工事務局の職員がクローズ作業中の現場に入り、従業員への説明や事後フォローアップのためのホットラインに関する情報提供を行ったほか、治安警察局及び司法警察局の警察官が場内及び周辺で秩序維持の任にあたり、クローズ手続き全体が法律に則り、円滑かつ秩序良く終えることができたという。

営業終了後のレジェンドパレスカジノにおけるゲーミングテーブルの運用停止手続きの様子=2025年11月13日(写真:DICJ)

 衛星カジノとは、マカオ政府とカジノ経営コンセッションを結ぶ事業者の所有ではない物件内(主にマカオ半島新口岸地区の中小規模のホテル内)にあり、フランチャイズのような契約形態で運営されるカジノ施設を指す。今年6月初旬、衛星カジノ全11軒(※)とスロット専門カジノ「モカクラブ」6店のうち3店が(2025)年末までにクローズすることが発表された。

 2023年1月1日に施行された改正娯楽場幸運博彩経営法律制度(通称「新カジノ法」)の規定により、カジノ施設はコンセッション事業者の所有する物件内に設置することが必須となったが、従来の形態で衛星カジノを運営できる過渡期が3年間(2025年12月31日まで)設けられ、以降に継続する場合は管理会社方式を採用し、衛星カジノオーナーは管理会社としてコンセッション事業者から施設の清掃や警備等に関する管理費のみを受け取れるが、カジノ運営に一切関与できず、いかなる方式でのレベニューシェアやコミッションの受け取りもできないとされた。2022年にかけて法改正手続きが進む中、もともと約20軒あった衛星カジノのうち一部が相次ぎクローズした。

営業終了後のレジェンドパレスカジノにおけるゲーミングテーブルの運用停止手続きの様子=2025年11月13日(写真:DICJ)

 今回、レジェンドパレスカジノが過渡期の満了を待たずにクローズしたが、早じまいの先例として、SJMリゾーツ社系の「グランドビューカジノ」が7月30日、メルコリゾーツ(マカオ)社系の「グランドドラゴンカジノ」が9月22日、SJMリゾーツ社系の「グランドエンペラーカジノ」が10月30日、ギャラクシーカジノ社系の「ワルドカジノ」が10月31日をもってをもってそれぞれクローズ済み。目下、マカオで営業を継続中の衛星カジノ施設の数は6軒となった。

 さらに、SJMリゾーツ社とDICJは11月13日、マカオ半島新口岸地区にある同社系の「カーザレアルカジノ」について、同月21日午後11時59分をもって営業を終了することをそれぞれ明らかにしている。DICJは同施設のクローズにあたって職員を派遣し、SJMリゾーツ社が事前に提出した計画に基づき、手続きが適切に執行されるよう同局が厳格な監督を行うとともに、同施設の従業員285名についても、労工事務局と緊密に連携し、SJMリゾーツ社に対して適切に処遇するよう求めるとした。

 なお、過渡期の満了を待たず早じまいのかたちとなった衛星カジノ施設について、各運営会社は当該施設に割り当てられていたゲーミング(カジノ)テーブルとマシンについて、それぞれ傘下の別施設に再配置して引き続き稼働を継続することを明らかにしている。

※この時点で営業中の11軒のうち2軒(「ポンテ16カジノ」と「ルアークカジノ」)は直営方式に転換することでコンセッション事業者(SJMリゾーツ社)が継続意向を示している。

レジェンドパレスカジノのエントランス閉鎖作業の様子=2025年11月13日(写真:DICJ)

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