マカオ「ルアークホテル」がSJMリゾーツ社の直営に

 マカオ政府とカジノ経営権契約(コンセッション)を締結する6陣営の一角で、マカオで複数の統合型リゾート(IR)を運営するSJMリゾーツ社は12月30日午後、マカオ半島・新口岸地区のルアークホテル(凱旋門酒店)において、同社による同ホテルの直営化を祝うイベントを開催した。

 マカオでは、2023年1月1日に施行された改正娯楽場幸運博彩経営法律制度(通称「新カジノ法」)の規定により、カジノ施設はコンセッション事業者の所有する物件内に設置することが必須となり、マカオ政府とカジノ経営コンセッションを結ぶ事業者の所有ではない物件内(主にマカオ半島新口岸地区の中小規模のホテル内)にあり、フランチャイズのような契約形態で運営される「衛星カジノ(サテライトカジノ)」と呼ばれるカテゴリーの施設について、従来の形態で運営できる過渡期が3年間(2025年12月31日まで)設けられた。ルアークホテルに併設する「ルアークマカオカジノ」もSJMリゾーツ系の衛星カジノのひとつにあたり、同社がホテル物件を買収することにより、直営カジノに転換することで存続させることとなった。買収金額は17.5億香港ドル(日本円換算:約350億円)とされる。

SJMリゾーツ社によるルアークホテルの直営化を祝うイベントの様子=2025年12月30日(写真:SJM Resorts, S.A.)

 ルアークマカオカジノは、12月30日午前1時59分をもって衛星カジノとしての営業を終了した後、同日午前2時からSJMリゾーツの直接管理・運営(すなわち完全直営)方式での運営にシームレスな転換が行われた。これに伴い、施設内のゲーミング(カジノ)テーブル数は約40台から約100台まで増強されたことも明らかになった。衛星カジノはコンセッション事業者3陣営が展開していたが、ルアークマカオカジノを除いてすべて営業終了が決まり、今回の増強分は先に営業を終了したSJMリゾーツ系の施設にあったものを一部配置転換したものという。

 SJMリゾーツでは、ルアークホテルの地理的優位性と同ホテルが抱えている既存客をベースに、宿泊、料飲、付帯サービスを段階的に充実させ、また近隣の「リスボア」ブランドのプロパティや周辺店舗とともに活力ある観光動線を築き、マカオの多元的な経済発展に寄与していきたいとしている。

ルアークホテル(中央)の外観(資料)=2025年12月、マカオ半島・新口岸地区にて本紙撮影

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