マカオ、中国人経営の無認可宿泊施設摘発…警察本部正面のビル内

マカオ治安警察局は6月1日正午頃、マカオ半島新口岸地区で防犯パトロール「落雷作戦17」を実施。十月一日前地のビル内で無認可営業の宿泊施設3軒を発見し、施設内にいた男女14人(男子10人、女子4人)の計14人の身柄を拘束した。

同局の発表によれば、13名が中国本土出身で、1人が台湾出身。このうち中国・江西省出身の女子(47)1人が経営者で、就労に必要なビザを取得しておらず、出入境事務部門へ身柄を引き渡したという。

客については、特に不審な点もなかったことから、拘束を解いたという。なお、宿泊価格は1日100〜400パタカ(日本円換算:約1400〜5600円)程度だったとのこと。

なお、現場は同局本部ビルの正面にあたり、周辺は中小のカジノ施設や雑居ビルが立ち並ぶ繁華街。

マンションの部屋などを不特定多数の旅客に貸し出す不法宿泊施設がオーバーステイや密航者の隠れ家として利用されるなど、犯罪の温床になっているとの指摘もあり、当局が取り締まりを強化して対応している。

無認可営業の宿泊施設に対する摘発の様子=2017年6月1日(写真:マカオ治安警察局)

無認可営業の宿泊施設に対する摘発の様子=2017年6月1日(写真:マカオ治安警察局)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  このほどマカオ政府財政局(DSF)が公表した最新統計によれば、今年(2024年)4月の住宅売買・…
  2.  マカオ政府とコンセッション(カジノ経営権契約)を結ぶ6陣営の一角にあたるサンズチャイナは5月16…
  3.  澳門海關(マカオ税関)は5月15日、各イミグレーション施設で税関検査の強化を図るとともに、香港税…
  4.  マカオの統合型リゾート(IR)運営6陣営の一角にあたるサンズチャイナは5月15日、コタイ地区にあ…
  5.  きのう(5月15日)はマカオ及びマカオにとって第二の旅客ソースである香港でパブリックホリデーとな…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  3.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun