鉄道が拓くマカオの未来

中国の省級行政区で唯一鉄道のないエリアとして知られるマカオ。2012年、ようやくマカオ初の鉄道(*註)となる軌道系新交通システム「澳門輕軌(マカオLRT)」の起工式が行われ、2015年4月開業に向けた本格的工事がスタートした。マカオにとってエポックメイキングな出来事となる「鉄道開業」前夜となる今、あらためてマカオLRT計画やその他マカオに関わる鉄道プロジェクトについて情報を整理しておきたい。

2012年2月、いよいよ「マカオLRT」建設工事がタイパ島でスタート (c) GIT 運輸基建辦公室

(*註)広義の鉄道という意味では1997年に開業した鋼索線の「松山纜車(ロープウェイ)」が営業運転中。営業距離186メートルで世界最短のロープウェイといわれる。

広義の鉄道として唯一マカオで営業運転を行う鋼索線「松山纜車(ロープウェイ)」―本紙撮影
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