マカオ、カジノ従業員と客が共謀してスロットマシンで不正行為繰り返す…負けた記録を抹消する手口

マカオ司法警察局は2月18日、コタイ地区のIR(統合型リゾート)に併設するカジノ施設で不正行為があり、この施設にスロットマシン担当として勤務する従業員の男(27)と客の中国本土出身の無職の男(35)を現行犯逮捕したと発表。

警察発表によれば、1月21日にカジノ施設のサーベイランス部門からスロットマシン担当の従業員1人が業務上の利便を使って客の男1人に勝たせる不正行為をしている疑いがあると通報があったとのこと。

その後の警察の調査で、客がスロットマシンのゲームで負けた際、このスロットマシン担当の従業員が専用の鍵を使ってマシンを開け、ゲーム記録を抹消して賭け金を客に戻し、必ず勝てるようにしていたことが判明。昨年(2020年)12月21日から今年1月18日までの間に少なくとも29回にわたって同様の手口を繰り返していたという。2月13日夜、被疑者らが再度犯行に及んだ際、警察官が現場で逮捕することに成功した。

カジノ運営企業は司法警察局に対し、被害額は27万香港ドル(日本円換算:約368万円)と報告。逮捕されたスロットマシン担当は入社5年目とのこと。

カジノフロアの監視システムのイメージ(資料)=マカオ理工学院ゲーミングティーチング&リサーチセンターの模擬カジノ施設にて-本紙撮影

カジノフロアの監視システムのイメージ(資料)=マカオ理工学院ゲーミングティーチング&リサーチセンターの模擬カジノ施設にて-本紙撮影

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