マカオ、カジノで負けた中国人の男がホテル客室で破壊行為

 マカオ司法警察局は3月29日、コタイ地区にある統合型リゾート(IR)併設ホテルの客室内の什器や備品を破壊したなどとして、中国本土出身の無職の男(31)を逮捕したと発表。

 警察発表によれば、被疑者は3月7日から友人が宿泊していたホテル客室に間借りするかたちで宿泊し、2人でカジノへ遊びに出かけたが、結果は多額の負けで、友人に咎められたとのこと。翌日(8日)午後7時頃、友人が食事に出かけた際、被疑者からホテル客室を破壊したとする電話があり、客室内の様子を写した写真と動画も届いたといい、すぐに客室へ戻ったところ、客室内の電気製品、什器、寝具、バスルームの設備が破壊され、焦げ目がついたズボンが残されていたのを発見。被疑者に連絡がつかなかったことから、ホテルスタッフを通じて警察に通報したという。

 通報を受けた警察が被疑者の行方を追ったところ、破壊行為をした後にマカオを離れていたことが発覚。その後、3月28日に再びマカオ入りしたことから、イミグレーション施設内で逮捕に至った。

 被疑者は警察の調べに対し、マカオで妻と口論になって友人が宿泊しているホテルに間借りすることにしたが、カジノで負けたことを咎められ、ついカッとなってしまいホテル客室内の物品を破壊し、ライターでズボンを燃やして気晴らしをしたなどと犯行を認める供述をしており、破壊現場の写真と動画を撮影したことについては、妻に送って気を引きたかったと説明したという。警察は、被疑者を特別危険行為及び加重毀損罪で検察院送致するとした。

 なお、ホテル側が警察に申告した被害額は10万4000パタカ(日本円換算:約170万円)とのこと。

マカオ司法警察局(資料)=本紙撮影

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