マカオ司法警察局がマスターカードと暗号通貨テーマのワークショップ合同開催…詐欺・マネロン対応能力向上目的

 マカオ司法警察は1月23日、近年の電信ネットワーク詐欺及び資金洗浄(マネーロンダリング)犯罪の最新情勢に対応するため、同月19日午後、司法警察学校において「マスターカードの暗号通貨領域におけるセキュリティ及びフォレンジックワークショップ」を開催したと発表。

 同局によれば、近年の暗号通貨の普及に伴い、電信ネットワーク詐欺犯罪グループが仮想通貨をマネーロンダリングに利用し、犯罪分子による暗号通貨取引プラットフォームを通じての現金化や他の暗号通貨への転換を繰り返すことで警察の捜査を困難にすることが多くあり、民衆及び金融業界の合法権益を大きく侵害しているとし、この種の犯罪に対する有効な取り締まり及び抑止のため、専門的なトレーニングによる対応能力の向上を図っているという。

 今回のワークショップでは、マスターカードの専門家が講師を務め、同局の捜査員及び鑑識員ら約50人が参加。暗号通貨の金融犯罪領域における影響、銀行業界の支払いエコシステム構成に対するリスク、調査・追跡・証拠獲得・その他情報に関する議題について詳細な討議が行われたという。

 同局は金融業界の警察に対する高い支持と協力に感謝しているとし、今後もコミュニケーションを密にして電信ネットワーク詐欺の抑止と撲滅を図り、大衆の財産の安全を確保していきたいとした。

マカオ司法警察局とマスターカードが暗号通貨テーマのワークショップ合同開催(写真:マカオ司法警察局)

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