マカオ司法警察局がマスターカードと暗号通貨テーマのワークショップ合同開催…詐欺・マネロン対応能力向上目的

 マカオ司法警察は1月23日、近年の電信ネットワーク詐欺及び資金洗浄(マネーロンダリング)犯罪の最新情勢に対応するため、同月19日午後、司法警察学校において「マスターカードの暗号通貨領域におけるセキュリティ及びフォレンジックワークショップ」を開催したと発表。

 同局によれば、近年の暗号通貨の普及に伴い、電信ネットワーク詐欺犯罪グループが仮想通貨をマネーロンダリングに利用し、犯罪分子による暗号通貨取引プラットフォームを通じての現金化や他の暗号通貨への転換を繰り返すことで警察の捜査を困難にすることが多くあり、民衆及び金融業界の合法権益を大きく侵害しているとし、この種の犯罪に対する有効な取り締まり及び抑止のため、専門的なトレーニングによる対応能力の向上を図っているという。

 今回のワークショップでは、マスターカードの専門家が講師を務め、同局の捜査員及び鑑識員ら約50人が参加。暗号通貨の金融犯罪領域における影響、銀行業界の支払いエコシステム構成に対するリスク、調査・追跡・証拠獲得・その他情報に関する議題について詳細な討議が行われたという。

 同局は金融業界の警察に対する高い支持と協力に感謝しているとし、今後もコミュニケーションを密にして電信ネットワーク詐欺の抑止と撲滅を図り、大衆の財産の安全を確保していきたいとした。

マカオ司法警察局とマスターカードが暗号通貨テーマのワークショップ合同開催(写真:マカオ司法警察局)

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府とコンセッション(カジノ経営権契約)を結ぶ6陣営の一角にあたるサンズチャイナは5月16…
  2.  澳門海關(マカオ税関)は5月15日、各イミグレーション施設で税関検査の強化を図るとともに、香港税…
  3.  マカオの統合型リゾート(IR)運営6陣営の一角にあたるサンズチャイナは5月15日、コタイ地区にあ…
  4.  きのう(5月15日)はマカオ及びマカオにとって第二の旅客ソースである香港でパブリックホリデーとな…
  5.  マカオの統合型リゾート(IR)運営企業SJMリゾーツ社の何超鳳(デイジー・ホー)常務董事(マネジ…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  3.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…

注目記事

  1.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun