マカオで3日ぶりチクングニア熱感染確認例…年初来11例目の輸入性事案、患者に広東省滞在歴
- 2025/8/30 8:39
- 社会・政治
マカオ政府衛生局(SSM)は8月29日夜、同日マカオ域内で新たに1例の輸入性チクングニア熱感染例を確認したと発表。
チクングニア熱はネッタイシマカやヒトスジシマカが媒介する感染症で、マカオでの感染確認例出現は3日ぶり。年初来の感染確認例は今回のケースを含めて13例となり、内訳は当地感染が2例、輸入性感染が11例。
同局によれば、今回感染確認された患者はマカオ半島北部の嘉野度將軍街にあるマンションに居住するマカオ居民の女性(37)で、前月(7月)20日から8月28日にかけて親族訪問のため広東省江門市の開平へ出かけていたとのこと。現地滞在中の8月24日に両手の甲に発疹と両足の甲に痛みを感じたが医療機関を受診せず、マカオへ戻った28日の夜に発疹が下肢に拡大したことから、29日に公立総合病院の仁伯爵綜合醫院(通称:山頂醫院)を受診。同院で受検した血液サンプル検査の結果が同日夜に判明し、チクングニア熱に感染していることが確認されたという。
同局では、患者の渡航歴、症状の出現時期、検査結果から輸入性感染例と判断。目下、患者の容体は安定しているが、入院治療を受けることが決まっており、並行して患者の自宅及び主な活動地点(關閘イミグレーション前の關閘廣場及びマカオ中央図書館)周辺で予防的な蚊の駆除作業を行う予定とした。
今夏、マカオに近い広東省仏山市の順徳区を中心に多数のチクングニア熱感染例が数多く出現していることを受け、同局が臨床症状、伝播方式、予防方法が似たデング熱と併せて予防と対策に関するよう呼びかけを行っているほか、市政署がマカオ域内における蚊の駆除及び発生源の除去といった対策を強化して臨んでいる。























