マカオでインフルエンザ流行が拡大傾向…警戒レベル近くに

 マカオ政府衛生局(SSM)は10月15日夜、同局の観測データで最近マカオにおいてインフルエンザウイルスが活発化の傾向にあり、警戒レベルに接近しているとの見方を示し、また9月に学校の新学期がスタートして以降、インフルエンザの集団感染事案が増えていることも挙げ、市民に対して感染予防対策を強化して臨むよう呼びかけを行った。

 同局によれば、前月(9月)中旬からインフルエンザ様疾患による受診者数の増が始まり、中でも成人の症例が顕著な増で、インフルエンザ様疾患で救急外来を受診する週次の患者数は成人が前月同時期の206人から前週(10月5〜11日)には274人まで増(3割超の増)、児童についても同365人から454人まで増(3割近い増)とのこと。

 また、インフルエンザ様症状患者のインフルエンザウイルス陽性率は、前月同時期の8.6%から前週には12.2%まで上昇し、警戒レベル(13.1%)に接近している状況で、地域コミュニティにおけるインフルエンザウイルスの活動が活発化していることを反映したもので、A型H3亜型インフルエンザウイルス(61.1%)とB型インフルエンザウイルス(16.7%)が主という。

 インフルエンザ様疾患の集団感染事例は9月初旬から増加傾向にあり、9月中旬以降の毎週の件数は、9件、2件、7件で、今週(10月14日まで)は13件まで増。主に小中学校で発生し、重症化に至ったケースはなく、すべてB型インフルエンザウイルスによるもの、2件が他の呼吸器系ウイルスによるものだったとした。

マカオ政府衛生局(写真:GCS)

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