マカオで4日ぶりチクングニア熱感染例確認…患者は広東省中山市に長期居住の高齢者
- 2025/10/22 7:06
- 社会・政治
マカオ政府衛生局(SSM)は10月21日未明、同日マカオ域内で新たに1例の輸入性チクングニア熱感染例を確認したと発表。
チクングニア熱はネッタイシマカやヒトスジシマカが媒介する感染症で、マカオでの感染確認例出現は4日ぶり。年初来の感染確認例は今回のケースを含めて35例となり、内訳は当地感染が8例、輸入性感染が27例。
患者は長期にわたって広東省中山市の小欖鎮に居住するマカオ人の女性(76)で、10月17日から皮膚の発疹、不明熱、関節痛の症状が現れ、20日にマカオへ戻ってマカオ半島の下環エリアにある公立クリニックを受診。同院で受検した血液検査の結果が同日中にチクングニアウイルス陽性と判明し、感染確認に至ったという。
同局では、患者の外遊歴、症状の出現時期、検査結果から輸入性感染事案と判断。患者はすでに中国本土へ戻ったが、患者のマカオにおける主な活動場所周辺で蚊の発生源調査及び予防的な蚊の駆除作業を行う予定とした。
今年7月中旬以降、マカオに近い広東省仏山市の順徳区を中心に多数のチクングニア熱感染例が数多く出現していることを受け、同局が臨床症状、伝播方式、予防方法が似たデング熱と併せて予防と対策に関するよう呼びかけを続けているほか、市政署がマカオ域内における蚊の駆除及び発生源の除去といった対策を強化して臨んでいる。近日のマカオにおける輸入性感染確認例では、広東省江門市渡航歴のある患者が目立つ。年初来(10月20日夜まで)のマカオにおけるデング熱感染確認例は、当地感染が1例、輸入性が20例となっている。























