マカオ税関、大型スポーツイベント控え運び屋による密輸対策強化…直近5日間で7件摘発

 澳門海關(マカオ税関)によれば、今年(2025年)11月から12月にかけて広東省・香港特別行政区・マカオ特別行政区が共同開催する「第15回中華人民共和国全国運動会(全運会)」及び「第12回中華人民共和国障がい者スポーツ大会、第9回スペシャルオリンピックス」を前に、10月21日から中国本土側の税関当局と合同で違法な運搬活動(いわゆる運び屋行為)に対する水際における法執行を強化して臨んでいるという。

 澳門海關は10月26日、同月21日から25日までの5日間、マカオと中国本土との間の主要な陸路の玄関口にあたる關閘イミグレーションで運び屋による密輸事案を7件摘発したと発表。

 発見に至った密輸品の内訳は、中古スマートフォン120台、中古電子製品85個、シガー1344グラムで、すべてマカオから中国本土への密輸出だったとのこと。

 いずれも徒歩での出境ルート上にある税関検査場において通関者の不審な様子や歩き方がぎこちないといった様子などから税関職員が呼び止め、検査対象とした人物が着衣の下や携行品(スニーカーのボックスやバッグ内)に隠すなどしたものをそれぞれ発見に至ったものという。

マカオ税関が關閘イミグレーション施設で摘発した中古電子製品の密輸出事案=2025年10月23日(写真:澳門海關)

 上述の7件の密輸事案に関与した7人は38〜64歳のマカオ居民及び中国本土居民の男女で、税関では、全員を対外貿易法違反で起訴済みとした。

 一昨年(2023年)初頭のウィズコロナ転換による水際措置の緩和に伴い、マカオと中国本土、香港との相互往来が容易になって以降、いわゆる運び屋が絡む密輸入、密輸出事案が摘発されるケースが増えており、物品を着衣の下に隠すなどの手口や越境自家用車の悪用が目立つ。

 税関では、市民に対して出入境における携行品の出入りに関する法令の遵守及び報酬を目当てに運び屋行為へ従事しないよう重ねて呼びかけを行うとともに、今後も関係当局と情報共有をしながら水際における各種取り締まりを強化体制を維持していく考えを示した。

マカオ税関が關閘イミグレーション施設で摘発した中古スマートフォンの密輸出事案=2025年10月25日(写真:澳門海關)

関連記事

最近の記事

  1.  総合不動産サービス企業のJLL(仲量聯行)は3月4日、2025年のマカオ不動産市場レビュー及び2…
  2.  マカオは人口約69万人、面積約32平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR…
  3.  マカオ政府体育局は3月3日、(2026年)3月30日から4月5日にかけてマカオで開催を予定してい…
  4.  澳門海關(マカオ税関)は3月2日、「水客」と呼ばれる違法な越境”運び屋”行為に対し、IT技術を活…
  5.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は3月2日、2025年11月〜2026年1月の雇用統計を公…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は1月19日、国際旅客誘致策の一環として2024年と2025年に実施…
  2.  マカオ政府公共建設局(DSOP)は1月23日、新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」の整備構…
  3.  マカオ治安警察局は1月4日、昨年(2025年)通期の各種出入境関連統計の速報値を発表。  …
  4.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  5.  マカオ政府博彩監察協調局(DICJ)は1月1日、昨年(2025年)12月の月次及び年間のカジノ売…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2026年3月号
(vol.153)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun