マカオ、税関当局が著名ブランドの商標権侵害商品販売した中区のショップ摘発

 澳門海關(マカオ税関)は4月17日、同月16日に著名ブランドの商標権侵害商品を販売していたショップに対する摘発を実施したことを明らかにした。

 税関によれば、粤港澳(広東・香港・マカオ)商標権保護合同取り締まり作戦の一環としてマカオ各地のショップに対する巡回を強化して臨む中、マカオ半島の中区に所在する1軒の衣料品店でいわゆる偽ブランド品が販売されている可能性が浮上したとのこと。

 これをきっかけに内偵捜査を進めた末、店舗へ立入検査を実施し、商標権侵害が疑われるハンドバッグ及び衣類計50点、正規品の価格にして約24万パタカ(日本円換算:約428万円)相当を発見・押収するとともに、詳細調査のため店舗の責任者のマカオ人の男(33)の身柄を拘束し、税関本部へ移送。その後、税関が委託した専門家による鑑定の結果、これらすべてが偽物であることが確認されたという。

商標権侵害事案の証拠品(写真:澳門海關)

 その後の税関による捜査で、商標権侵害商品は外地で仕入れを行ったもので、マカオの店舗で1点あたり70〜200パタカ(約1250〜3560円)で販売していたことが判明。税関では、上述の店舗の責任者の男について知的財産権法(商標権侵害商品販売・流通)に触れるとして検察院送致するとした。

 本件を受け、税関は商標権侵害商品の販売は犯罪行為であり、市民に対して関与しないこと、また見かけた場合は税関のホットラインに通報するようあらためて呼びかけを行った。

摘発を受けたショップ(写真:澳門海關)

関連記事

最近の記事

  1.  マレーシアのMJets Air(Mジェットエア)が4月28日、同国のクアラルンプール国際空港とマ…
  2.  マカオは人口約68万人、面積約32平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR…
  3.  マカオ政府とカジノ経営コンセッションを結ぶ6陣営の一角で、香港上場のSJMホールディングスは4月…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…
  5.  マカオにとって最大の旅客ソースとなる中国本土で5月1日から5日までが5連休(「五・一」労働節ゴー…

ピックアップ記事

  1.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  2.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年5月号
(vol.143)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun