このほどマカオ政府財政局が公表した最新の財政収支資料によれば、今年（2025年）1〜7月累計の歳入は前年同時期から0.8%増の622億8240.3万パタカ（日本円換算：約1兆1377億円）で、年度予算執行率は55.8%だった。

　経常性収入に限ると0.7%増の618億6226.3万パタカ（約1兆1300億円）で、年度予算執行率は57.3%。このうち、いわゆるゲーミング（カジノ）税収は3.4%増の533億7453.1万パタカ（約9749億円）、年度予算執行率は60.3%。歳入に占めるゲーミング税の割合は85.7%に。

　歳出は3.4%減の506億4826.0万パタカ（約9251億円）で、年度予算執行率は45.4%。

　財政収支は116億3414.3万パタカ（約2125億円）の黒字で、前年同期から24.6%増。年度予算執行率は6087.2%。

　アフターコロナでカジノ売上の回復が進む状況を受け、財政予算における年間カジノ売上目標は2023年から段階的に引き上げられている。今年の年間目標は前年から11%引き上げの2400億パタカ（約4兆3830億円）とされたが、7月9日に立法会で修正予算案が可決され、当初から5%下方修正の2280億パタカ（約4兆1638億円）となった。（※上述の年度執行率は修正後予算ベース）