いかさま行為のカジノ会計係逮捕、現金券の額面を操作―マカオ

マカオ司法警察局は10月20日、スロットマシンの払出金を印刷した現金券と呼ばれるキャッシュバウチャーの額面を操作した疑いで25歳のカジノ会計係の女を逮捕、送検したことを明らかにした。この現金券は共犯者によってすでに現金化されたという。

10月21日付地元有力紙「澳門日報」が報じた。司法警察局によると、女はコタイ地区のカジノの会計窓口で勤務している際、客を装った共犯者が持ち込んだ額面3万香港ドル(日本円換算:約41万円)の現金券の額面を30万香港ドル(約413万円)に操作していたという。共犯者は同じカジノ内にある別の会計窓口で現金化していたこともわかった。

事件はカジノ側の収支付け合わせ時に発覚し、司法警察局に通報。警察が監視カメラの映像を分析するなどして容疑者を割り出した。逮捕された女の供述によると、今回が初めての犯行という。司法警察局では共犯者及び換金された現金の行方を追っている。

現金券(キャッシュバウチャー)イメージ(写真は記事の内容無関係)―本紙撮影

現金券(キャッシュバウチャー)イメージ(写真は記事の内容無関係)―本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)と治安警察局は5月6日、マカオにとって第一、第二の旅客ソースにあたる…
  2.  香港特別行政区政府の報道官は5月6日、中国本土で大型連休となる五・一(労働節)ゴールデンウィーク…
  3.  マカオ政府金融管理局は5月6日、今年(2024年)3月の貨幣・金融統計を公表。内容のサマリーは下…
  4.  マカオ政府統計調査局は5月6日、今年第1四半期(2024年1〜3月期)の企業統計を公表。 …
  5.  アジア有数の観光デスティネーションのマカオでは、年間最大の書き入れ時のひとつとなる五・一(労働節…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空(NX)が福岡便の運航を(2024年)7月12日から再開す…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  3.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  4.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年5月号
(vol.131)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun