マカオに影響を与えた台風が年初来12個に…記録残る1974年以降の最多

 マカオでは、先の週末にかけて台風21号(国際名:マットゥモ)による影響を受けた。

 マカオ政府地球物理気象局(SMG)は5日午後、台風21号はマカオに再接近したタイミングでもその中心との距離は約300キロメートルの距離があったが、暴風域が広く、マカオを覆うかたちとなり、強い雨に加えて強烈な突風をもたらしたとの見方を示した。

 マカオでは、台風警報シグナル(※)「8」が11時間(5日午前2時〜午後1時)にわたって発令されたが、この期間中に風力が8級(平均風速が時速34〜40キロメートル)以上を持続し、同局では台風の中心との距離に関わらず、シグナルを発出したとのこと。

 なお、今年(2025年)マカオに影響を与えた台風の数は12個目となり、記録が残る1974年以降の最多となったほか、台風警報シグナル8以上が同一年内に4回発令された例は1993年、2008年、2022年以来の4度目だったという。

 台風21号の影響下における被害状況については、マカオ警察総局のまとめで、事故報告が16件(落下リスク関連10件、工事現場施設関連3件、倒木3件)寄せられ、負傷者は軽傷が1人だった。

(※):香港・マカオの台風警報シグナルは低→高の順で1、3、8、9、10

台風21号の影響下におけるマカオ消防局員による倒木処理作業の様子=2025年10月5日(写真:マカオ警察総局)

関連記事

最近の記事

  1.  世界最大規模のカジノ売上を誇る都市として知られるマカオ。カジノ税という潤沢な財源を抱え、莫大な財…
  2.  マカオ政府文化局(ICM)では、先人の知識と知恵を広く伝え、文化交流の促進につなげるため、管轄下…
  3.  「第10回広東・香港・マカオ地震科学技術シンポジウム」が11月13日から14日にかけて香港で開催…
  4.  澳門海關(マカオ税関)は11月16日、違法な運搬活動(いわゆる運び屋行為)に対してIT技術を採用…
  5.  マカオ政府民航局(AACM)は11月16日、同日からマカオ国際空港の旅客ターミナル出発階の中央保…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月29日、国際旅客誘致策の一環として昨年(2024年)実施した香…
  3.  マカオ政府は6月9日午後5時からマカオ政府本部ビルで特別会見を行い、SJMリゾーツ社、メルコリゾ…
  4.  今年(2025年)に入って以降、マカオ政府が新交通システム「マカオLRT」の新路線計画を相次いで…
  5.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…

イベントカレンダー

11月 2025
      1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
« 10月   12月 »
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年11月号
(vol.149)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun